幼稚園について

保育の特色

保育の特色

  1. モンテッソーリ教育-生きる力と自立を育てる-
    子どもはみんな「一人でできるようになりたい」という気持ちを持っています。
    そんな子どもの内的欲求に応えるために、適切な環境を準備し、自分が選んだ「おしごと」に取り組みます。
  2. たてわりクラス-思いやりの心を育てる-
    クラスは3,4,5歳児による混合編成のたてわりクラスです。
    年上の子ども達から学び、年下の子ども達を助け、同年齢の子ども達との仲間意識を育て、互いを大切にする心を学びます。
  1. こころの教育-神様から愛されている私たち-
    毎日の生活の中で、神様に愛されていることを感じ、聖書のお話や聖堂訪問などを通して、お互いを大切にする心、祈る心、感謝する心、愛する心を育てます。
  2. 心身の調和-心と身体の発達を助ける-
    専門の講師による体操指導、リトミック活動を通して、身体の発達を促し、運動能力の基礎を学びます。また、お茶の作法を通して日本文化にふれ、礼儀作法を学びます。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育法は、イタリアのマリア・モンテッソーリ女史(1870~1952)により始められたもので、幼い子どもの自発的な活動を尊重し、整えられた環境のもとで、その可能性を伸ばそうとする教育です。

自発的活動を大切にする、ということは、子ども達に活動する大きな自由を与えることです。モンテッソーリ教育における自由とは、放任・気まぐれ・わがままといった行動をそのままにしておくことではありません。自由な子どもは、自分から問題をやり遂げることを好み、必要なときに援助を求め、自分自身を築き上げていくことができるのです。

自ら選び、判断し、行動する自由が保証されて、はじめて本当に自立した人格が育っていきます。

モンテッソーリ教育の5つの領域

日常生活の練習

子どもの生活は現実の生活の中で秩序を学んでいくため、遊びのような環境や世界には満足せず、自己の発達に必要とする現実の生活での体験を繰り返し、練習することによって次に続く社交的ふるまい、環境や自己への配慮、そして後に来る全ての練習にも関わる大切な基礎となります。

  • 切る

    直線や曲線、ジグザグ等の切り線がある画用紙を線に沿ってハサミを使って切ることにより独立心や集中力を養い、筋肉運動の調整、手と目の協応性や切る能力を高めます。

  • 貼る

    台紙の図形と同じものをのりで貼ります。枠からはみ出さないように指先でのりを塗り、図形を丁寧に貼ります。色やデザインを考え、自由に貼ります。のりの使い方や貼り方、集中力を習得し、指先の運動調整が目的です。

  • 縫う

    花や動物など、季節に応じた絵に穴を開け、針と糸を使い縫っていきます。指先の運動、順序性、縫い物の準備となります。独立心、集中力を高めます。将来的にフェルトを縫ったり、ボタンつけにつなげます。

  • 着衣枠

    木枠に中央で合わせる布にボタンやファスナー、リボンなどがついています。指先の訓練や日常生活への適応へつなげます。独立心、集中力、秩序感を身につけます。


感覚

3歳を過ぎた子どもは見たり、触ったり、聞いたりした情報を整理していく段階にあります。自発的な活動力を引き出し、五感を発達させるような教具であるため、教具に集中し、自らの努力によって自分自身の感覚的機能を完成させようとします。感覚教育が日常生活の練習を土台にして数や言語の教育、そして文化の教育へ発達していくための基礎となり、その教育の中核に位置づけられています。

  • 桃色の塔〜大きい・⼩さい〜

    ピンク色で統一された1㎝の立方体から10㎝の立方体までの10個の木製でできた教具を使います。立方体の概念を学んだり、積み上げるときの精神の抑制と鋭い観察力、目と手の筋肉運動の調整、順序性を養います。

  • 赤い棒〜⻑い・短い〜

    赤色で統一された10㎝から100㎝までの10本の木製でできた角棒の教具を使います。⻑さを測る測定概念を学んだり、算数教育への準備を行います。


物を数えるという単純な数の分野ひとつをとっても、私たちの生活から切り離せない存在です。大きさ、形、色、重さなど抽象的要素や関係を感覚器官を通し、注意を集中させながらとらえ、「対にする」、「段階づける」、「類別する」を基礎にして論理的に物事を考えていこうとする態度や思考をしっかり身につけることが数学的思考として必要です。幼児期に生活経験を通して漠然と親しんでいる数量に対して、論理的に数量概念を認識して体系的に学びます。

  • つむ棒箱

    0から9までの連続した数が書き分けてある木箱と45本の棒を使う教具で、ゼロの概念を知ったり、その数を輪ゴムで束ねる際に触覚で量を把握することができます。

  • 数字と玉

    平たい赤い玉と木製でできた1から10までの赤色の数字を使うことによって、数の読み方とそれに相当する量の関係を知ったり、玉の置き場所の違いで、数には「偶数と奇数」があることを学びます。


言語

人はことばでものを知り、考え、伝え、さらに創ることへ発展していきます。そして、子どもが言語生活において最初に身につけることばが話しことば(聞く・話す)で、書きことばの基礎になります。書きことばの基礎的能力を養い、日本語の構造についての理解を身につけることで、人格形成に必要な集中力、観察力、自己抑制力、意志力、理解力、行動力、忍耐力、独立心、情操を豊かに発達させます。

  • 砂文字

    木の板に一文字ずつ砂がふきつけてあり、利き手の指の腹でなぞる教具です。先生が正しい筆順でなぞり発音することで、自然と文字を習得し、正しい筆順の基礎力を培います。

  • 鉄製はめこみ

    ピンク色の鉄製でできた幾何学図形の枠に⻘色の図形がはめこんであるものを使います。枠や図形を紙の上にのせ、左手で動かないように押さえながらふちに沿って線を書いていきます。図形の中を線でうめたり、色を塗ったり、他の形を合わせたりすることで鉛筆を持って書くことに慣れたり、線を引く⻑さをコントロールし、書くことの準備につなげます。


文化

身近な歴史や地理、生物、道徳(宗教)、音楽、体育、美術に触れ、子どもたちの探求心にこたえながら観察することで文化を獲得する態度を養い、世界的視野に立って子どもの知性・情緒性の発達を促し良心を育てます。

  • 日本地図

    日本の地方に分けられた地域別のパズルを取り組むことによって、各地域の名称や形に関心をもつようになり、色を塗ったり都道府県名を記入し、組み合わせて大きな日本地図を作ります。

  • 万国旗

    日本以外にも世界には様々な国があることを知り、その中で国旗に興味をもち、自分で調べた国を選んで描く。たくさんつなげてスポーツデー(運動会)の応援旗としても使います。